Q、スーパー等量販店とお米の価格が違うのはなぜ?
A、同じ産地の同じ品種でも等級、栽培方法、生産者、契約栽培、流通経路、精米の歩留まり(玄米を白米にするときに何%減るかによって原価が変わります) 等様々な要因があり価格差ができます。
それらを考慮して各お店の販売方針のもとに販売価格を設定しています。
先に激安小売価格ありきで生産者や卸売り会社が納入するお米に苦慮して、つい粗悪品を混入するケースなどもでています。
産地の選考の違い
お米は、同じ産地でも天候により毎年美味しさに差が出ます。
当店では、各産地のその年の良食味地域を選び原料米を仕入れています。
例えば、新潟県なら何処でも良いのではなく新潟県の●●地域と指定して仕入れています。
そして、当店独自の試食検査を精米毎に行います。
量販店は、産地がそこなら特に細かな地域まではかまわないようです。
というのも、販売数量が多いのであまり産地の範囲を狭くすると量が足りなくなります。
仕入れや、精米も卸売り会社などにまかせるところが多いようです。
毎回販売するお米を試食することはほとんどありません。
農産物検査の等級の違い
農産物検査を受けたお米は1等、2等、3等、規格外に格付けされます。
都道府県により価格の等級格差は異なりますが1等が一番良いとされていて価格も高いものになります。
当店では1等米を使用しています。
お手ごろな小売価格の商品や、その年の出来により産地で2等米しか収穫されなかった場合などは少量の2等米を使用することがございますが基本的には1等米使用です。
特に価格の上位の商品には1等米以外は使用していません。
量販店は、産地品種さえ合っていれば特に等級にはこだわらないようです。
というのも不特定多数に販売するので等級のよいお米だけでは数量が足りません。
しかも安い販売価格の設定ですので尚更です。
精米方法の違い
お米は卸売りや精米機のある小売店までは玄米で流通していることが多く玄米価格で売買されています。
その玄米を白米にすると約1割程度重さが減ります。(外側の皮を剥く、いわゆる糠です。)
白く精米すれば原価が上がり、あまり白く精米しなければ原価が安くなります。
玄米の剥き方が足りないと原価は安くなりますが食味が悪くなります、かと言って剥きすぎてもいけません。
もちろん減価を下げるためにあまり白くしないようにということではありません。
お米によって皮が薄かったり、厚かったり、硬かったり、軟らかかったりなどそれぞれ特徴があります。
より美味しく召し上がっていただけるようにお米毎によって玄米の剥きかたを変えています。
またそのお米本来の特徴がよりおわかりいただけるように砕けたお米や小粒のお米を精米してから篩いにかけています。
通常のお店では篩いの網目を1.8㎜から1.9㎜ぐらいですが当店では2.1㎜を基本に商品よって2.3mmの網目を使用しているのでそのお米本来の特徴が感じていただけます。
しかし、難点としてはお米の原価率が上がります。
量販店は、卸会社に任せています。仕入れ価格さえ安ければ良いということでしょうね。
当然お米に関係なく黒めに精米しています。
激安になると米粒も小粒や砕けたお米の混入率が多くなります。
上記はほんの一例ですが、このようなことがいくつも重なり価格差ができます。
もちろんスーパーなど量販店の各店舗によっても商品の価格や品揃えが違いますからすべてのお店がそうだとは申し上げません。
ちなみに当店でも価格のお手ごろなお米はございます。
それに現在当店ではあまり需要がないので仕入れていませんが量販店、ディスカウントショップ並みの価格帯のお米もご要望がございましたらお申し出下さい。
但し、あまりにも極端な安いお米の場合品質の保証が出来ませんので仕入れることは出来ますが販売しない場合がございます。